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神奈川県立音楽堂
Resonances Jan 2011
神奈川県立音楽堂は横浜の紅葉ヶ丘という高台に建つ。神奈川県立青少年センターの一角にある図書館に併設された施設で、能楽堂に掃部山公園と文化的で、周囲の環境も良いことが望まれる。しかしランドマークタワーの方から紅葉坂を登ってくると建築ラッシュで情緒も何もない。おまけに向いの伊勢山ヒルズという結婚式場のけばけばしい建物には空いた口も塞がらない。日本モダニズム建築の祖、前川國男氏も草葉の陰でさぞ嘆いている事だろう。どうも横浜市は環境に対しての意識が低いように思える。
公共建築百選の神奈川県立音楽堂は座席数千名程度の中ホール。紀尾井ホール、東京オペラシティコンサートホールとすみだトリニティホールの一階部の座席数と同じようだ。しかし1954年開館というからそれら現代のものとはまるで違うだろうことが予想される。音楽堂は直線的で寡黙、そっけない意匠。だが考えればこれでいいんじゃないかというような見本。大きなガラスが多く閉塞感がないところも良く、所々に配されたベンチも気が利いている。そしてホワイエの両端からそれぞれホールへ導く階段の空間は動きがあり面白いと思った。
全31列中の24列中央の席に座るとピアニストのグリモーの身長は手のひらサイズとなるが、遥か彼方という感じもしなかった。5列目から傾斜がかなりつき後方からだとかなり見下ろすようになるのも特長のひとつかもしれない。残響1.4秒は今日では短めだし、クロークがないので冬服による音の吸収もより残響に影響があると思う。座席はかなり狭めで席も列ごとに半分ずれたりするような器用なことはないが、座面自体は悪くなかった。
今回グリモーは新譜と同じ演目、曲順で挑むのでかなり楽しみだ。モーツァルトの第8番こそやや音が遠い感じがしたが、ベルクの作品1番からはまったく足りないとは思わなかった。デッド気味ではあるのだろうがその分、定位とトランジェント、ダイナミックレンジが素晴らしく良く、グリモーのパフォーマンスにも合っていると感じた。とても熱い演奏で彼女の多くのCDは個性的なものばかりだが、ライブはさらに上をゆくよう感じた。
| Toru Tachizawa | 20:21 | - | - | pookmark |
富士山を借景に雪に囲まれた八ヶ岳音楽堂
Yatsugatake Kogen Lodge Jan 2011

Yatsugatake Kogen Lodge Jan 2011
富士山を借景に雪に囲まれた八ヶ岳音楽堂でのトワイライトタイム。なんともいえず贅沢なニューイヤーズコンサート。六角型の250名ほどの小ホールは音響的にもトランジェントが良く(音の減衰が速い)ハイファイだと感じた。後に家で調べたらやはり残響1.6秒と短い。昨年サントリーホールで庄司紗矢香とカシオーリのリサイタルに行ったが、最前列中央にもかかわらず非常に音が小さく悪いのでがっかりした。まあサントリーホールでヴァイオリンリサイタルというのがイカンのだと思う。しかし同演目をここでもやったわけだから、私は文句は言えまい。さて今宵は阿川泰子さんのコンサートでPAを通した音ではあったのだけどピアノ、ドラムス、ウッドベース、管楽器のどれもが自然な響きがし、ボーカルは細部までとても見通しの良いものだった。マイクも優れたものだと感じた。ジャズにはちとパンチがないとも言えると思うが、演目には適したホールだったと思う。とても良い音で集中した。
| Toru Tachizawa | 23:29 | - | - | pookmark |
ゆくへなき そらのけふりと なりぬとも
Kaminoge Nov 2010
ゆくへなき そらのけふりと なりぬとも おもふあたりを たちははなれし
五島美術館開館50周年記念特別展 国宝源氏物語絵巻 2010年11月3日(祝)−11月28日(日)
| Toru Tachizawa | 23:45 | - | - | pookmark |
同じく71年に発表された『BLUE』。すべてがあまりにも違うのです『TAPESTRY』とは。
BLUE_Cover
BLUE_Cover
同じく71年に発表された『BLUE』。すべてがあまりにも違うのです『TAPESTRY』とは。
ジョニ・ミッチェルにはどこか自分自身ではなく、第三者的に見つめたような感じがある。前作のなかの『For Free』のような曲は、時間をかけないで街の一角をさっとスケッチするような雰囲気の良さがあると同時に、誰の視点だかわからないような怖さも感じる。さらに本アルバムの『California』という曲ではかなりトリッキーに、異邦人的視点を遊んでいる。ともすればこういう曲は時代が過ぎると鼻につくようになるがジョニ・ミッチェルの曲にはそういったことがない。たぶんそれは創られたようなものではないからとぼくは想像する。いったって自然体でそんな詩や曲が出来たりするのだと思う。その姿勢とは機を織るというよりスポーティで自由自在、また小説より俳句をつくるような感じなんじゃないかな。
BLUE_Vinyl
BLUE_Vinyl
レコードはREPRISE MS2038 RE2というものだが、初盤は滅多に市場に出ない。初期盤とマトリックス番号なんかも同じようだから、要は自分の耳でその違いを確かめる他ない。
これはプロモション用の白ラベル。プロモ盤=初盤というのは乱暴だと思が、この盤は所謂ファーストプレスの音の特徴を持っている。極めて繊細なディテールを瑞々しく描いていくので生々しく、そしていて聴き疲れない自然さを持っている。残念ながら他ではここまでは追求できない。
| Toru Tachizawa | 11:30 | - | - | pookmark |
つづれおりというは横糸で絵柄を表現する。目には見えない縦糸は
TAPESTRY P1_Cover
TAPESTRY P1_Cover
つづれおりというは横糸で絵柄を表現する。目には見えない縦糸は縁の下の力持ちといったところだろうか。しかしこの1971年発売のオリジナル ODE70 SP-77009 両面マトP1というレコード盤からは見えない縦糸の部分が透けて見えるような気がする。明も暗も経験した、時という縦糸が強く感じられる。より人間臭い感じの音のようにぼくは感じていて好きだ。
TAPESTRY S1_Cover
TAPESTRY S1_Cover
両面マトS1というレコード盤は横糸で描かれた素晴らしい絵を素直に見せてくれるようだ。友人たちもこちらの盤のほうが聴き馴染んだ、違和感を感じない音だという声が多い。
キャロル・キングの表現者としての才能を十二分に感じながら鼻歌でも歌いたくなるような軽やかさを持っている。縦糸は控えめにその黒子の役目に徹している。それもそれでいい。
TAPESTRY_Vinyl
TAPESTRY_Vinyl
TAPESTRY』というキャロル・キングのアルバムはとても内容にあったタイトルをつけたものだと感心することしきりだ。現在色々なヴァージョンのCDが発売されているがお薦めはだいぶ値段が高いが限定盤のBlu-spec CDが良いと思う。音質はオリジナル初盤両面マトS1に近く、CDのなかではかなり良質の音だと感じた。対訳がついているのもとても良い。
| Toru Tachizawa | 13:16 | - | - | pookmark |
徳川家康公400年祭のプレイベント
Nikko Oct 2010
Nikko Oct 2010
徳川家康公400年祭のプレイベントとして日光東照宮で行われた盆栽展『日本大宝樹展』に行った。東照宮は好きではないが霧に煙った日光の山はとても良かった。五葉松の作品の多くは猛暑の影響か葉先が縮れ、少し茶に変色していて気の毒だった。しかし一位、真柏、皐月、松などの風格がありで緻密極まりない作品から、けやきやもみじの山もの、かりんやまゆみの実もの、草木の小品まですべてを見られる数ではなかったが、とても楽しめた。
絵に描いたような盆栽の姿は奇跡としか言いようがないほどのものだが、灯籠の上の小さな雑木林にもまた別な生命の力を感じる。
| Toru Tachizawa | 23:44 | - | - | pookmark |
アナログというのは手の感じひとつ
LP12 Sep 2010
LP12 Sep 2010
アナログというのは手の感じひとつで音楽の雰囲気がコロっと変わってしまう。たとえば、アームのおしりの高い低いで、音色がオープンになったりタイトになったりする。アームのセッティングの基本は水平と言うが、あるところを過ぎれば目よりも耳の方が確かになる。根元を持ってごくわずかに下げた気持ちくらいでもけっこう音が変わる。上げたか下げたか分からないくらいの調整だからどのみち耳に頼る他ないのだ。針圧しかり。このようなことがいろいろ積み重なっているのがターンテーブルという代物。万事基本通り忠実に調整した後、目ではなく耳で最終的に仕上げていく。多少の経験も必要。そこで聞くとレコード個体差による音の違いが手に取るように分かる。もっともさほど調整されていなくても音の違いは分かるものであるが。一方に質の良いターンテーブルがほど良く調整されているとする、他方廉価なものがそのままの状態であったとする、前者に再発盤のレコード、後者にファーストプレスのオリジナルをかけたらどうなるか。それは後者の方が好い場合が多いのでは。というのは元が失われていたのでは、そのうしろではどう足掻いたって補完出来ないから。そしてレコードとはそもそも失われやすいフォーマットでメディアなのだと思う。

神保町の雑居ビルに入っていたオリジナル盤のお店は煩雑で物置みたいで、玄関口から先に進めないほど中古レコードで溢れていた。その店は先ずリストで欲しい盤を店主に伝えるというシステムだった。長いリストからぱっとCarole King『Tapestry』を選ぶと何か聴きたいものはあるかと尋ねてきた。短いやり取りの後、デ・ステファノのカヴァラドッシを皮切りにあれこれとレコードをかけてくれるではないか。外は小雨が降りほかに客もなく居心地は悪くなかった。『Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band』の英初期盤を聴いたのは初めてだった。店主は六十手前くらいに見えたが「これなんかも案外いい音なんだよ」といって、Talking Heads『Remain in Light』をかけた。NHK FM『サウンドストリート』で坂本龍一がよくかけていたが、それはとても分厚く挑発的で懐の深い良い録音だった。他にRy Cooder『Paris, Texas Original Motion Picture Soundtrack』、no synthesizers(!)時代のQueen『Sheer Heart Attack』からKiller Queen、Carpenters、Linda Ronstadtなど、いずれもそのヨロっとした装置からは信じられない音が飛び出してきていたく衝撃を受けた。十年も前のことだけど今でも良く覚えているし、そのオヤジにはとても感謝している。そして中学時代からコツコツと集た邦盤のレコードは、街の中古レコード屋にサッと消えていった。

神保町の『Tapestry』は米Ode Recordsオリジナル盤でマトリックスA面M5、B面M6というものだった。この盤から機器の音、オーディオのセッテッングからターンテーブルに関していろいろ学んだ。リファレンスの一枚ということになる。この一枚があったから、この盤が平凡なマトM5/M6だったからこそ多くを学べたのかもしれない。初級者の情熱とともに。
四年後にマト両面P1という初盤、さらに数年後には両面S1という盤も入手して神保町盤は、お役御免となった。手元の両面P1、両面M1という盤はその音色の方向性に違いがある。が、どちらもこの上ない盤には違いない。また同じマトリックスの番号の盤でも、初期のものと後期のとでは情報の質に優劣があり、コレクションの入れ替え戦となることが少なくない。そうしてJoni Mitchellの『Blue』も八年程かかって同マトで最初期の貴重なものが聴けた。

初期盤を追いかけていると初期盤には共通した特徴があることに気づく。しかしそれは初期盤のみを聴いてたのではわからない。要はプレス時期が違う盤を聴き比べてきた経験から、最初期盤の優れた音の情報の質が記憶の中で整理され系統づけられるのだから。その分かりやすい特徴の一つは音の鮮度が高いことである。そして僅差の場合には音に滋味を感じる方がより初期盤ではないだろうか。また平明に言えば優しい、情がこまやかというところか。先日Rickie Lee Jones『Pop Pop』のSHM-CDを買って手持ちのCDと聴き比べたのだが、当CDに関してはSHM-CDのほうがレコードの初期盤にあるような特徴のいくつかを示して、ほっとしたところだった。ただ微差であることに違いない。とどのつまり最高のアナログは人である。このような些細極まりないところまで聴き分ける非常に優れた聴覚を持ち、論理的にも感情的にもその記憶を保管し、必要なときには立ち上げて比較分析をするのだから。
| Toru Tachizawa | 00:12 | - | - | pookmark |
小さな小屋が鳴っている感じが好き
TANNOY Sep 2010

TANNOY Sep 2010
小さな小屋が鳴っている感じが好き。そしてその状態とはBritish Invasion、イギリスからの侵略を受けているようでなければならぬ。手に汗握り、喉が渇き、その場を逃れられない。正面に見える壁は赤煉瓦色、床はイングリッシュオークに、ユニオンジャックがたなびく。興奮しているがしかし同時に覚醒もしている。音の焦点は千分の1ミリ程も狂っていない。息を凝らすような、硬く張りつめた緊張感が空間に漂い、質量のある音圧が収縮と解放とを波のように繰り返す。ブ厚いリフなどについノリたくなるが、全てが見えるので、冷静さを失うことはない。バンドの空間構成や録音の特殊効果、全体の音場を感じながら、声や楽器のデリケートな音の細部や余韻を覗くことが可能だ。なんて素晴らしい録音なんだろうか。それはTHE BEATLS、THE ROLLING STONES、THE KINKS、THE WHO、PINK FLOYD、CREAM、RED ZEPPELIN、ビッグネーム、メジャーバンドに限らず、ハード、プログレ、グラム、パンク、ニューウェーブ、80年代前半までのUKロック音楽が大好きだ。

TANNOYとの真の出会いは三年前になる。友人のTANNOY GRF Monitor Silverは50年代後半の個体で、赴任先の英国から持ち帰ったものだそうだ。GRFはMarantz model7とmodel2でコントロールされ駆動されていた。サヴァールの『クリストファー・コロンブス〜失われた楽園』が超絶的な音で鳴っていたのを記憶に刻んでいる。薫りがたちこめてくるように音楽が現れ、空間に漂い、やがて静寂が訪れる。上質の赤ワインが入ったグラスのように、手をつける前から酔わせるような存在。それでいて冷静さを保てる好みの音だった。ソプラノのモンセラート・フィゲーラスの神々しさといったらなかった。
ディーバ的天上界とは対称的に、全く別次元な粗野で荒涼とした世界を提示したのはKATE BUSH『KICK INSIDE』のWuthering Heightsだった。生憎レコードの盤質は十分満足出来るようなものではなかったが、それを差し引いても驚くほど乱暴力を秘めた音を出した。この曲にそれ程までの乱暴力が必要とは思わなかったが、これはぼくが思っていた既成概念とは全く違ったスピーカーだとこの時ハタと気づいた。その後粗野で凶暴な乱暴力を伴った音を出せるという英国TANNOYのスピーカーの信者となってしまった。だがうちには調教をした Wilson Audio System6というスピーカーがありおおよそ不自由はなかったし、これに変わるものもなかろうと思っていた。しかし縁というのは残酷なもので、フロア型のGRFにはほど遠いが、頃合いもなくTANNOY III LZというブックシェルフ型スピーカーと出会ってしまう。Monitor Goldの入った最初期のオリジナルキャビネットでちゃんと手が入ったものだった。System6のサブとして息抜きとして使い始めたが、どうも悪くなさそうな気配がしていた。スタンドを整備し、ケーブルの見直しをしてみたところで、System6より使用頻度が多くなった。それでも一年くらいは両方を交互に繋ぎ変えてそれぞれの良さを楽しみ、問題点を見つめた。本来比較対象となるような二台では全くないが熟考した結果ぼくはIII LZを選び、オーディオルームのレイアウトをIII LZにより適したように変えて現在に至る。Wilson Audioのようにワイドレンジでないし微細な表現も出来ない。圧倒的な性能の差がそこにはある。当然GRFとも量感からしてまるで違う。しかし同じ血が流れている英国の乱暴者だと思う。そしてそこに惚れたのだから文句は言うまい。この味はWilsonではまず出せないのだから。幸いうちのコンクリート壁とハードウッドの無垢の床がIII LZのミッドバスを助けてくれる。そして乱暴力のあるTANNOYのコアキシャルユニットのホーンからのミッドハイが好きだ。

| Toru Tachizawa | 00:09 | - | - | pookmark |
越中おわら節
越中おわら節 Apr 2010
越中おわら節 Apr 2010
長谷川等伯は能登七尾の人。現在は石川県で能登半島に大きく開いた口の部分。能登島が浮いた湾はとても良いところなんだろうと地図を見るだけで感じられる。一方越中八尾は内陸の地で富山空港が近いということ以外、富山県の観光名所という感じは地図上ではしない。しかし八尾はおわら風の盆で全国に知れ渡ったところで今更説明する必要もない。闇に染み入るような旋律と甚句形式の唄は体に染みる。
| Toru Tachizawa | 23:03 | - | - | pookmark |
上野と浅草
Ueno Mar 2010
Ueno Mar 2010
東京国立博物館に長谷川等伯展に行ったのは会期二日目のこと。バンクーバーオリンピック女子フィギュアスケートのシュートプログラムの日だったが会場にはそこそこの人がいた。ただ自分のペースでゆっくりと静かに鑑賞することが出来た。第一週目は落ち着いている。
妻に付き添って再訪したのは3月16日の火曜日。開館時に門に着くと2時間待ちの表示。今日はあきらめて明日開館の1時間前に到着するようにして帰る。翌日予定通りの時間に着くと100名くらいの列が出来ていた。逆順路で空いている順に見る。同じような行動をする人も少なくない。しかし正順路の最初に展示してある能登時代の仏画を見るのは京都国立博物館の狩野永徳展の時と同様とても大変なことだった。
Asakusa Mar 2010
Asakusa Mar 2010
上野を後にして浅草寺に。実はお参りするのははじめて!横文字の渋谷より縦書きの浅草のほうが心地よく感じる今日この頃!
| Toru Tachizawa | 23:02 | - | - | pookmark |

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