久留米の月星と大阪の美津濃
2012.04.04 Wednesday | category:Objects
駒場の日本民芸館で束で売っている
2012.03.28 Wednesday | category:Objects
友人が三須臾の枝で作ってくれた樹
2012.03.21 Wednesday | category:Objects
道具に囲まれてずっと生活していると
2012.03.18 Sunday | category:Objects
ネットに接続されているモノと接続されないモノ
2012.01.25 Wednesday | category:Objects
彼のiPodでPEAK MOMENTSを見せていただく機会があった
2011.11.20 Sunday | category:Objects
彼のiPodでPEAK MOMENTSを見せていただく機会があった。そこには神々しい地表の姿と挑戦者たちを写した作品が、意外なほど静かで理性的におさめられていた。インデックスのページは世界地図を用いて視覚的に撮影場所がわかるような試みがされている。そのようなこともあって、極限に挑むスキーヤーやスノーボーダーを写した写真が、人工衛星から記録されたかのような感覚を受けた。その視線に不気味さと凄みを感じる。
そんなヤーマンこと山田博行氏のもうひとつの明かりはとてもやさしい。夜も良いが肌寒く曇天の暗い昼をとても和んだ気持ちにしてくれる。彼が輸入するスターライツには着せ替えという楽しみ方があると言う。そして電子出版には更新という方法があるとも言っていた。
気(木)になる仕事をしているご両人
2011.11.10 Thursday | category:Objects
気(木)になる仕事をしているご両人、とは薩摩の人、KIKISA(上)のアキヒロジンくんとウッドターナーの盛永省治くん。お二人とも若い力がみなぎっているのが感じられ羨ましいがぎりだ。迷いのない作品には皆を幸福にしてくれる魔法の成分が入っているのだと思う。
だから彼らの作品を手元に置いておきたくなるのだ。ここ東洋ではそれを気という。
駄洒落はほどほどにして、KIKISAを観察すると少しイガっとしたエグいフォルムであることに気づく。ホームページを拝見すると2007年ごろのカップやボウルはほっこりとしている。はつったり削ったりされた表面もどこか和様で繊細だ。それが翌年になると面取りされ今のKIKISAに近いものが登場する。興味深いのは2010年のエルネストカップ「ENKUU」というパイナップルのような表面を持つものだ。エルネスト、なんだろう?エルネスト・ゲバラ?ただ「ENKUU」とは円空のことだろうか。そうだとするとKIKISAの形に円空の影響があるということにみょうに納得する。ぼくが感じるイガっとした部分、ダイナミックな面取りや持ち手のディテールは、円空仏の野性味溢れる造形(不動明王とかはとくに)と共通すると思われるからだ。そしてそのような造形の引っかかりを、今の時代のわたしたちは知らずに遠ざけてしまっていて、無意識のうちに必要としているのかもしれない。
省治くんはクリスマス生まれのCrateというショップ、ブログ、家具の制作などと平行してウッドボウルを旋盤作業から生み出している。バランス感覚の良い現代的な感じもそこからうかがえる。しかしスミマセン、かくいうぼくは以前鹿児島のルカで省治くん作品を買い!と思ったのはフラワーベースのほうで、当時ボウルには興味をほとんど持っていなかった。城戸くんのKOMEとを花器つながりで買ってひとりほくそ笑んでいた手合いである。このウッドボウルもかみさんがこれカッコいいと言ったところに端を発している。理屈を必要としないものを近づけるのは恐ろしい、そう自己防衛本能が働くのかもしれない。1ミリこの角度が気に入らない、このカーブがどうしても納得いかない、思ったほど良い景色が出ていない、そんなところと付き合うのは正直しんどい。陶器でいえば粉引のナリも五月蝿くないものが良いみたいなことだと、ウッドボウルたちと向き合うのはパワーがいる作業に思えてしまう。まあそういうことじゃいけないんだとは思うけどね。ただドンと事件のように突如として入ってくるようなものもあるにはある。汝窯とまではいかなくても三田青磁の香炉、古備前の壺とか、大好きな安南とか、他にもいろいろ。理由はなく。
このボウルは木も良いが何より量感が良い。量感は写真からはわからない。実物の大きさによるからだ。この量感とこの木自体がとても合っているからこそヒビや節、木目や色の変化などの景色がある。古今東西、景色を追ったもので良いものはない。
若い人の消費離れが進んでいる
2011.10.30 Sunday | category:Objects
めちゃめちゃチャーミングな文房具
2011.10.26 Wednesday | category:Objects
ナツダ
2011.10.11 Tuesday | category:Objects
この魅力的な缶はアメリカのナツダというシルクスクリーン用のインク。当時、いずみや(現 株式会社Too)から販売されていたものだが大変に高価なインクだった。このインクをコクヨの大型キャビネットの4段の引き出し全てに持っていたのが西堀先生で、ぼくたちの大学の先生で、先輩でもあり、シルクスクリーンの師匠だった。当時東海大学教養学部芸術学科デザイン学過程はプレハブ小屋を実習室と称し、4部屋各学年計200名あまりの生徒を灼熱と寒冷地獄の中においていた。もっとも週2日しか使われなかったので府中刑務所より劣悪な環境も、バブル期前に育った青年たちには受け入れることができたのかもしれない。そんな実習室の部屋と部屋の間に、間口一間程度の鰻の寝床の小部屋があった。生徒数約200人中そこを利用する学生は、5パーセント未満というところがシルクスクリーン室だ。たしかにシルクスクリーンという印刷工房をデザイン課が管轄しているのは不思議な話しで、美術課もあるのだからそちらの領域に近いと思うのだが、ぼくたち、すなわち熊井正、高橋弘至、ぼくにとっては好都合だった。大学時代のシルクスクリーンの話しは長くなるのでやめるが、とにかく一番楽しい事のひとつだった。昨日そんなシルクの師匠の西堀先生を囲む会があって出席した。そこに出席された大勢の先輩後輩方がシルクをしていたわけではない。やはり5パーセント程度なのではないだろうか?そして西堀さんのナツダを無断で拝借し、自分たちの紙の上に刷り、ナツダの匂いが染み付いたのはぼくら3人だけだと思う。