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欧米とわが国の公共空間の色彩に違いを感じている
Tsukijishijo 17 Dec 2011
欧米とわが国の公共空間の色彩に違いを感じている人も多いと思う。特に鉄道で旅をすると車内の色彩の違いの大きさに驚く。一言でいうと明暗をつけた立体的な空間の欧米に対し、ふわっとした弱い光に包みこまれたような空間の日本。車内の化粧合板や樹脂などの表面は白でもなく、ベージュでもなく、薄らぼんやりとした、細かい霜降りの地紋をともなった、ごく淡い色。これは畳と障子の色空間を模しているらしいと最近気づいた。たしかにそれは日本人にとって最も寛げる空間ということに異論はない。ただ木でも草でも紙でもない石油製品のそれらにその引用は果たして適正なのかと疑い、嘆かわしいと思ってもいた。しかしそのような無理やりの飛躍が、古より日本文化形成の大きな原動力となったことも事実だ。違いはその積極性とパワーの量、残念ながら現代にはそこが足りない。
| Toru Tachizawa | 12:21 | - | - | pookmark |
日本の伝統色を最もよく使っているのは作業服だ
4 Dec 2011
日本の伝統色を最もよく使っているのは作業服だ。うそだと思うならGoogleで『作業服』を画像検索してみるといい。そこには日本の伝統色和色大辞典にある色の服がひしめいているから。藤鼠、半色(はしたいろ)、薄藤、青藤、藤紫、紫苑など藤色系と瑠璃、藍、紺系は消防や警官、警備関係の制服と作業服に、薄萌葱、千草、青磁などの淡い緑色は清掃作業等の作業服に多く使用され、婦人用には紅藤や浅紫が加わる。一般事務、技術者の制服や工事関係の作業着にはベージュ系の白橡(しろつるばみ)や榛色(はしばみいろ)、グレー系の銀鼠や湊鼠、青白橡などが加わる。藍や紺系などを除くそれらの色は、はっきりしない色と言えるだろう。原色から遠く離れ、微妙な色味を帯びた淡い色を言葉で説明するのは困難。
また日本古来の伝統的な色名を近年ほとんど使わなくなったので、うすらボケた色、鈍い色と敬遠してしまうのだと思う。しかしこうして制服や作業服の世界では、日本の伝統色が無意識のうちに多く使用されている実態があるのは面白い。たぶん日本人が不快と思わない、目立たない色として消去法で選ばれた色なのだと思う。そこも日本的!
そんな和の色を果敢に使っているのがH.I.DZERO FIGHTERというスノーボードウエア。
虚飾を一切排したデザインが印象的だ。ただ柔らかなうえピーチ加工が施されている生地がシリアスな印象を与えない。そこが欧米のアウトドアメーカーのそれと雰囲気が違う所以。ぼくがディレクションをしていたinhabitantでもツルパリの生地は使わないし、至極シンプルにすることは一度なら可能だったかもしれない、しかし和の色を使うことは選択肢として、まずなかったと思う。あれだけ日本のアイコンを引用してきたinhabitantでさえも。
アウトドアメーカーのスノーウエアは上下を別の色で組合わせるのが一般的だ。オレンジのジャケットに黒のパンツとか。黒の上下というのもあるのだが総じて配色にすることが多いと思う。ゆえに上下同色、赤×赤とかグレー×グレーとかにすると目立つ。初心者か上級者にあるパターンでもある。それをZERO FIGHTERで行うと藤色、紫苑、萌葱、薄緑の上下などが出来てしまう。それは日本の目立たない色の作業服にかなり近い。そう清掃とか警備とか工事関係者の。あるいは雪山視察の役人とか、林野庁上川中部森林管理署みたいな。そこに白ヘルでもかぶったらかなりヤバイのではないだろうか。想像しただけでもラジカルこの上ないスノーボードウエアになるような気がして楽しい。だが実際は高いチンガードをはじめとするディテール等が、スノーシューを付けたコーデュラのバックパックを背負った姿が、作業服には見せないだろう。むしろかなり戦闘的な雰囲気になるのではないかと想像する。
ピュアに作られているZERO FIGHTERは、ぼくのへんな揶揄など想定もしていないだろう。その多くが森羅万象からついた日本の伝統色。その色をまとい自然の懐で遊ばせてもらう。真面目でロマンティック、そして雅なところもある。コマーシャリズムとはかけ離れた好感の持てるプロダクト。ただだからこそ突っ込みたくなる衝動を抑えきれない。とりあえず、
Bonzaipaintで作ったワッペンでカスタムしてみた。
※2009-2010シーズンを最後にinhabitantとスノーボードウエアの契約はしていません。
| Toru Tachizawa | 23:52 | - | - | pookmark |
翡色と呼ばれる高麗青磁は花曇りの空の色
Okamoto 2 Dec 2011
翡色と呼ばれる高麗青磁は花曇りの空の色。ところどころ現れる釉だまりに青磁の色が感じられるが、全体的にはうすい灰色をしている。でもそこが奥ゆかしくて美しい。
写真の白磁も青磁の翠(みどり)とは違うが、青味を帯びた灰白色の肌がこちらを吸い込むような透明感を持っている。10ヶ月になる娘の白目がそのような色をしていると思った。
※古くは青、緑のほか蒼白や灰色も含めて青と言った。(大辞林)
| Toru Tachizawa | 01:15 | - | - | pookmark |
ロゼットとは八重咲きのバラの花びらのような形をいうのだそうだ
WHYTROPHY Battlers' Choice Rosette 28 Nov 2011
ロゼットとは八重咲きのバラの花びらのような形をいうのだそうだ。放射状に配列した葉のタンポポ、エキノドルスという水草もロゼット型だ。華やかで楽しく、かわいらしい印象も与える。だからロゼットのリボンからは祝福の嬉しい気持ちが伝わってくるのだろう。
そんなロゼット型のリボンバッジが似合うのは、ロッド・スチュワートのような気がする。けど実際に彼のアルバムを探してみると、SCOTLANDと書かれたロゼットをシャツにつけている写真がわずかに見つかっただけ。単なるぼくの思い込みだけだったようだ。
受賞とか、栄誉なことはパロディにしやすい対象だ。WHYTROPHYの美しいロゼットを見ているとなおさらいたずら心が湧いてくる。ターゲットは米バックパッカー誌のエディターズチョイス。バンザイペイントはそれをバトラーズチョイスとした。Battlerとは生活に窮している人、路上生活者という意味だ。アメリカのバックパッカーはビニールに入れたドライフーズを食べ、路上生活者はラップされた高カロリーなフードを求める。バックパッカーと路上生活者のチョイスは全く正反対のものだ。
WHYTROPHYの高澤さんは快く製作を引き受けてくれたばかりか、肝心なリボンをナイロンのウェビングテープにするというアイディアまで出してもらい完成度が高くなった。
Rod Stewart / Foot Loose & Fancy Free 1977 Riva Records RVLP 5
| Toru Tachizawa | 18:44 | - | - | pookmark |

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