国宝 阿修羅展
2009.04.21 Tuesday | category:Entertainment
Ueno Apr 2009
南都北嶺の南都、興福寺は藤原氏の氏寺。三金堂のうち中金堂(再建中)、西金堂は幾度の火災で失われたまま。明治の廃仏毀釈により興福寺も打撃を受け一部は公園となる。天平時代の春日神を加えた神仏習合の壮大な伽藍構成を目のあたりにする事は今は出来ない。
しかし藤原頼通による平等院に勝るとも劣らない強大な権力がそこにあったことを私たちは想像することができる。藤原の祖、鎌足とその子藤原不比等は、国家に匹敵する力をすでに持っていた。
創建1300年(平城遷都1300年)を2010年に向かえるイベントとして、西金堂が伝えたきた『八部衆像』や『十大弟子』そして『阿修羅像』などが、興福寺の他の国宝や仏像とともに上野の国立博物館の平成館に集まっている。名高い『阿修羅像』それは文句なく圧倒的存在でした。解脱に向かう決意の表情をたたえた生身の人のようでもあり、人を超越した存在のようにも感じられ、古典と鎌倉期のリアリズムをすでに持ち合わせ折衷したような、超越的な魅力はルーブルの彼女よりだんぜん良いのでは。印-中-韓-日、アジア文化リレーの結晶。
中目黒
2009.04.08 Wednesday | category:Life
新素研
2009.04.05 Sunday | category:Entertainment
Shirokane April 2009
鎌倉寅堂の山田さんに同伴し白金アートコンプレックス内に出来た新素材研究所のお披露目に行く。新素材研究所は杉本博司氏の建築設計事務所だ。杉本さんの作品に加え美術館と思われる建築模型が展示されていた。簡素な白い箱であるが一面は細かい桟の障子より外光が取り入れられ、禅的な落ち着きを与えていた。また階下のLondon Galleryは新素材研究所の初仕事であり、同質の空間の中で作品を楽しむことができた。とても美しく感動的だった。
groovisions
2009.04.04 Saturday | category:Life
Shimouma April 2009
下馬に完成したgroovisions新事務所ビルのお披露目に行った。鉄板で出来たフレームのような斬新な3階建てのビルだった。建物の長辺全面にはガラス窓が入り、短辺と天井とを鉄板がラジエーターのようにフレームを補強する。鉄板のひだとひだの間に無数の電球が整然と配置され、鉄板の線と電球の点とで構成された。そして白く明るく軽快で実験的な空間はなぜか彼らの従来のオフィスのイメージのままであるのが愉快だった。ビルの裏手は緑地化された気持ちの良い空間であるので、このような開放的なフレームの建物が活きる。なぜなら1階は屋根付きのガレージのように振る舞えるからだ。アウトドア好きですからね。
砧公園
2009.04.03 Friday | category:Life