志摩
2009.03.30 Monday | category:Entertainment
Kanazawa Mar 2009
重要文化財に指定された金沢ひがし廓『志摩』を訪ねた。文政三年(1820年)に建てられたお茶屋だが、ほんとうに細部まで凝っていて見飽きない。お茶屋というハレの場だからだろうが、現代の遊興施設などは遠く及ばない芸の細かさだ。それは近代合理主義に慣れた現代人の感覚からすると、統一性がなくうるさいように感じなくもない。しかし一時たつと目が慣れて妙に落ち着いてくる。そしてそれらの多くは自然の造形をモティーフにしていることに気がつく。次第に日本人のDNAが目覚めて、軽い睡眠状態のような心持ちになってくる。やがて酔いもまわり夢か現か幻か、お茶屋の巧みさかもしれない。
L’HISTOIRE DE L’HISTOIRE
2009.03.27 Friday | category:Entertainment
Kanazawa Mar 2009
「〜一つのことを理解することとは、その奥にさらに深い未知があるということを理解することだ。〜」これは『歴史の歴史』展における杉本博司氏自身による文章の一節。『歴史の歴史』展は杉本博司のアートとコレクション(ここでは地平のサンプルと呼ばれている)の対話形式でテーマごとに展示される。それ自体は平明で分かりやすい感じがするのだが、「〜歴史とは生き残った者が語り継ぐ勝者の歴史に他ならない。〜」恐ろしく客観的で冷静な態度と、非常にアイロニカルで時にラジカルな提示は観るものを動揺させる。
Rococo
2009.03.15 Sunday | category:Entertainment
Meguro March 2009
マリー・アントワネット(1755 - 1793)は東西に分裂した両フランク王国、すなわちフランス王国ブルボン朝と神聖ローマ帝国末期の中心に生きた。当時イギリスは毛織物(工場制手工業)によって世界派遣を手中にし、続く綿布製造では1760年紡績機械発明という技術、動力革命をもたらした。フランスは1763年にイギリスとの派遣争いに破れるも、アメリカ独立を支援し怨念を晴らす。しかし主役はヨーロッパの王朝からイギリス=アメリカ帝国に移りゆく。もはや世界の中心ではないヴェルサイユ、植民地支配によって肥大化したヨーロッパ王国が最後に見た夢がロココ。『祝祭の衣装展』は目黒区美術館で3月29日まで。
DuoMid
2009.03.06 Friday | category:Objects
Mt. Asahidake Feb 2009
Mountain Laurel DesignsのシェルターDuoMid。駒沢公園とか多摩川で張ると勘違いされるのでロープウェイ脇にて。このシェルター、ポールを2本つなぎ合わせた方が良いみたいだ。オプションで付けたバグネットの効果はかなり疑問視される。空間は思っていたよりも広くコットを使用出来ると思う。毒虫毒蛇のいない、風もなく乾燥して気持ちの良い環境下で。
大雪山 旭岳
2009.03.05 Thursday | category:Travel
Asahidake Feb 2009
異常だった昨年と違い今年の旭岳の積雪量は驚異的だ。定宿にしている白樺荘の露天風呂には、大きな氷柱が落ちそこへ雪が積もって出来たバベルの塔のような雪柱あり、周囲を取り囲む雪の壁は恐ろしい程高くなっていた。爆風が吹き荒れる事も少なくどんどん積雪が増えているのだ。しかしそれはここ大雪山だけのことで麓の東川町や旭川の降雪は少なく山だけに雪雲がかかっている状態が続いていた。低温が続き乾燥した粉雪の日が多かった。
Regular or goofy
2009.03.04 Wednesday | category:Sports
Mt. Asahidake Feb 2009
Mt. Asahidake Feb 2009
緩斜面を素早く移動するためにポールを持っているが、こういうシーンでは必要ないかも。超ドライパウダーのスティープな斜面を前に、仕舞うことすら忘れる気短で横着な人たち。
カムイミンタラ
2009.03.03 Tuesday | category:Sports
Mt. Asahidake Feb 2009
2月23日 早朝の東京は小雨が降っていたが、大雪山旭岳は迷うことない青空だった。
Mt. Asahidake Feb 2009
写真の盤の沢や、その奥にひそむ南大斜面にぼくたちはファーストトラックを描きこむ。
Mt. Asahidake Feb 2009
カムイミンタラ(神々の遊ぶ庭)を少しだけ使わせてもらっている。神々の遊ぶ庭を味わうには、玉井太朗デザインのスーパーフィッシュという道具がとても良かった。