東京ドームのエキサイトシート
2008.08.14 Thursday | category:Sports
TOKYO DOME Aug 2008
星野ジャパンは初戦を落としたようで残念だが、原巨人も落とすこともないようなゲームを落とした。巨人は1回に小笠原のタイムリーで1点を先制、内海は3回まで1安打無失点、4回に阪神が同点とするが、5回以降は両投手が無安打投球を見せる締った好試合だった。エキサイトシートの最良席のチケットを頂いたことで本当にひさしぶりの野球観戦となる。グラウンドに張出したエキサイトシートのエリア自体が、東京ドームのなかでスペシャルな感じがする。しかも最前列最本塁側のシートからは何も遮るものはない。7回まで好投した先発内海のキャッチボールを報道陣より間近に見るので、ファンならずとも興奮する席だと言えよう。そしてオリンピック期間中とはいえなかなか良い試合だ。だけど何かもうひとつときめかない。プロ野球にあまり愛着がないからか、ドームに魅力を感じられないからか、よくわからないが。試合も1対1で迎えた延長10回表クルーンの連続四球で無死一二塁。代わった藤田が金本の3ランを浴びあっけない幕切れとなる。エキサイトシート、なかなか良いアイディアなのだが、今日の試合のようになんかすっきりしない。エキサイトシートは諸刃の刃、本質的に観戦シートの問題を解決しようとしない考え方からの発想ではないか。限られた席を特別のものとし付加価値を与えるのではなく、多くの席がエキサイトシートとなるような球場のデザインにしなければならないのでは。
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地域色
2008.08.11 Monday | category:Life
Kutchan Aug 2008
サヒナキャンプ場から車で10分も走るとニセコヒラフスキー場の辺りに着く。そんなわけで滞在中毎日Gentemに顔を出すこととなる。ちょうどTTSS(玉井太朗スノーサーフィン)のニューモデルの試作品が工場から届いて、本人から丁寧な説明を聞いたり新ボードに素足で乗ってみたりすることが出来た。昨シーズンのロケットフィッシュはTTSSにとって、ほんの挨拶程度だったことがわかる。新しいモデルたちは玉井イズムが顕著になっているからだ。それはスノーボードという単なるウインタースポーツの道具を飛び越し、玉井太朗のスノーサーフィンに対する想いだけにも留まらない、彼の人格が表現されたような作品に思えた。
Kutchan Aug 2008
ニセコの旅で石川さんに連れていってもらった野雲気船(のんきせん)というお好み焼きが美味しいカフェには感動した。比羅夫駅の枕木で手作りしたという建物には超越した何かが漂い、昨今の建築家の仕事にはない骨太の精神を感じた。樹齢数百年の大樹のような、奈良の大仏のような、ただそこに在るということ自体のほかは何も必要としない存在に思えた。ニセコヒラフ・ミッドタウンでの地域色のないグローバブルな投資とは対称的に、野雲気船にも玉井太朗にもこの倶知安という北の大地の血が濃く注がれていることは間違いない。
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ウルトラヘビーニセコキャンプ
2008.08.10 Sunday | category:Travel
Makkari Aug 2008
UHNCすなわちウルトラヘビーニセコキャンプはいっさい重量を気にせずオートキャンプを楽しもうというものだから、軽量のTi StakeとかSolid CoreのLineとかあらゆる軽量高強度の素材なんかとは決別するキャンプなのである。荷物を小分け整理するウルトラライト素材のSpectralite6.0で作られたStuff Sackを使っていても、1961年英国MACLAREN社の初の商品Gadabout folding chairの重量の前には何の抗力も発揮しないのだった。しかも3キロ以上もあるARC'TERYXのTANGOバックパックは、その両サイドに括りつけたフォールディングチェアとで15キロにもなった。それでも今回の主役であるダッジオーブン等の調理器具一式よりは軽いのだが。もちろんダッジオーブンは別送し、キャンプのホストである石川さんにニセコのサヒナキャンプ場まで持ってきてもらった。初日5日の空はどこまでも青く澄んで日射しが肌を焼いた。けれど湿度がないので本州でいえば秋の上等な日のよう。何を見ても美しく輝いて見える気がした。一度だけ訪れたことのあるスウェーデンの夏のようだ。
Rankoshi Aug 2008
UHNCの面々は恐る恐るダッジオーブンを扱う。丁寧というよりは腰が引けていると言った方が正しい。なにしろ以前は一度でダッジオーブンを真っ赤にし、粗大ゴミにしてしまった過去を持つ。MTBのレースに興じてダッジオーブンを放っておくことも今はない。時が過ぎ大人になった、というか大人しくなったのかもしれない。いや、単に難しいシーズニングが済んだLodge Logicシリーズの性能のせいだと思う。薫製、蒸焼き、鳥肉料理、そしてパンも想像していた以上に上手く出来たこと、焦げついてその後の手入れが大変だったことなどまったくないままUHNCのメインイベントはつつがなく無事終了した。日が沈むとフリースのジャケットをひっかけるほど冷え込むが、満天に浮かぶ星はなによりだった。
Niseko Aug 2008
北海道は夏ですね、パウダースノーしか知らない私はバカでした。次回は大雪山国立公園の夏を経験したいと思いました。その前に冬が来ますけどね、やはりパウダーですかね。
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湯沸かし
2008.08.01 Friday | category:Objects
Opa Mari Jul 2008
フィンランドOpaのMariはケトルというより薬缶というにふさわしい姿が気に入っている。この道具にも千差万別のデザインとデザインとはいえない造型による商品が出回っている。人類にとって最もプリミティブな器のかたちは両手を合わせてできる形だ。ここから水瓶、水差し、湯沸かし、電気ケトル、電気ポットなどの道具への発展がある。湯沸かしはとてもシンプルな道具ながら保存、運搬、加熱、注ぐ、などの基本機能のほか加湿などにも使えるすぐれた道具だけに、そのデザインは決して容易ではない。
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