Page: 1/1   
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

| スポンサードリンク | | - | - | pookmark |
偉大なる一筆の軌跡 THE FIRST TRACK
THE FIRST TRACK, 2010
偉大なる一筆の軌跡 THE FIRST TRACK TARO TAMAI Bueno!books
| Toru Tachizawa | 20:13 | - | - | pookmark |
ZIN'S MATE
Jingumae Jul 2009
Jingumae Jul 2009
ジンとアートブックのためのフェアZIN'S MATETOKYO CULTUART by BEAMSブース
The White Bookはあります。なんと猿山も参加?!  7月10日-12日 GYRE表参道3階にて
| Toru Tachizawa | 11:39 | - | - | pookmark |
菅原一剛 神河地
KAMIKOCHI Jul 2009
KAMIKOCHI Jul 2009
この美しい写真集は上高地帝国ホテルでしか販売してないそうです。なんと贅沢なはなし。
| Toru Tachizawa | 23:12 | - | - | pookmark |
歴史の歴史
歴史の歴史 (L’HISTOIRE DE L’HISTOIRE) Jan 2009歴史の歴史 (L’HISTOIRE DE L’HISTOIRE) Jan 2009
杉本博司著『苔のむすまで』が好きな理由は、この本を読んでいると歴史のなかで浮遊してる感覚がするからだ。歴史の残したカタチは確かにあちらこちらにある。けれど日々の生活の中で歴史を感じる事ってそう多くはないと思う。だからこそ歴史が恋しくなって、知りもしない昔の人に会いたくなって、手がかりを探そうとするのかもしれない。
杉本博司 歴史の歴史』展 '08年11月22日(土)〜'09年3月22日(日) 金沢21世紀美術館
| Toru Tachizawa | 11:08 | - | - | pookmark |
大奥
Manga Dec 2008
Manga Dec 2008
12月24日、よしながふみ『大奥』第四巻が発売された。待ちこがれていたものがクリスマスイブに届けられた喜び!第四巻は話的にはつなぎの巻なのだろうがそれはそれで楽しめた。『カムイ伝』の影響が少し感じられるところもありそこも面白かったが、この作品の魅力はやはりジェンダーをテーマにしたところにある。男女逆転の大奥というSF設定が生んだ最大の効果はよしながふみ自身が性から自由になっているところだと思う。ただ性を失うような愚挙をしていない。なので登場する人物の性別役割が時々で入れ替わるが、まったく違和感を感じないどころかむしろ自然にさえ思える。逆転しても成り立つのかもしれないと。無論長い歴史の中で男女の役割は大方決まっていると考えるが、よしながふみの力技で、それは不思議なリアリティの光を放っている。
| Toru Tachizawa | 12:25 | - | - | pookmark |
日本人の美意識
Narata Dec 2008
Narata Dec 2008
外国から日本を訪れるものは、殆ど例外なく、バスの運転手の頭上に、本物、あるいは造花を入れた小さな花入れ、あるいはトイレットの壁の花籠から、優雅に垂れている花を見るだろう。中略 外国からの訪問者は、こうした光景を見て驚くのである。美的感覚がそれほど広く行き届いていることが、いかにも不思議だからだ。
ドナルド・キーン著『日本人の美意識』の冒頭部分の一説だが、最近になってやっと氏の視線に共感を感じられるようになってきた。日本のパブリックスペースというのはどうも美的感覚に乏しいと思う。役所、学校、病院、図書館、駅など公的施設の箱物って発注する役人の美的レベルが低いせいか陸なものがない。でも役人が発注する箱物はとてつもなく多い。役人が無責任に箱物を作る我が国の公的空間は、他国に比べとても恥ずかしい状況にある。そういう思いでいるとどうも素直にバスの運転席やトイレの花を見る視線に偏見が生じる。だがそこは分離して見みるということがわかってきた。高速道路のサービスエリアのトイレに飾られた花や観葉植物。大概はそれ自体非常にささいな物であることが多いが、その行為は日本人の美的感覚ゆえなのだ。しかし寒椿の一枝が牛乳瓶に投込まれたのを見たときはハッとした覚えがある。なんとも渋いと。西洋モダニズムはこのような闇の中に美を作り出さない。よって利休のような掃除のおばちゃんも生まないのかもしれない。
| Toru Tachizawa | 22:52 | - | - | pookmark |
代表的日本人
Yakumo Nov 2008
Yakumo Nov 2008
内村鑑三『代表的日本人(日本及び日本人)』は新渡戸稲造『武士道』、岡倉天心『茶の本』と同じく日本人が英語で日本の文化、思想を西洋へ紹介した代表的著作。内村鑑三はちょっとヘンな人物ですこしコワイ部分がある。キリスト者で国粋主義者というような奇妙なバランスを持っている明治の男。この著作で紹介された西郷、鷹山、尊徳、藤樹、日蓮は確かに偉人ではあるが、日本人には強すぎる、激しすぎると思うのは軟弱な今日のせいだろうか。でも源氏物語を排斥した明治のサムライ、内村鑑三にはやはり疑問が残る。
SUPPORTED BY JUGEM Desktop
| Toru Tachizawa | 10:16 | - | - | pookmark |
ロスチャイルド家と最高のワイン
Chateau Mouton Rothschild Jul 2008

Chateau Mouton Rothschild Jul 2008
近世のヨーロッパ、その中央を旅するような気持ちで楽しく読めたジャネット・グリーソンの『マイセン―秘法に憑かれた男たち』。中国や日本など東洋の磁器と同等の焼き方が発見され、絵付けが施されたマイセンは巨大産業となり、続く荘厳な彫刻装飾で頂上を極める。そして秘法が売られ独占が崩れヨーロッパに磁器が広まる。しかし本著はこうした史実を生み出す近世という時代を生きる個性的な君主と名工たちの人間ドラマに焦点があるところが面白い。また面白く読みながらドイツの原形である小国家の乱立した東フランク王国の地域の歴史の一端に触れる事が出来るのだった。
そして『マイセン』から時代を近代にして何か良い本はないかと待っていたのだった。
ロスチャイルド(ロートシルト)ドイツ語で赤い標識の意は、十八世紀半ばフランクフルトにあったユダヤ人のゲットーから類い稀なる才覚と揺るぎない家族の絆によって金融界の頂点へ上り詰め、やがてヨーロッパ社会と世界経済の支配者として君臨した一族の家名だ。
日本経済新聞出版社刊、ヨアヒム・クルツ著の『ロスチャイルド家と最高のワイン』はお祭り騒ぎのワイン本ではない。世界にその名を轟かせているボルドーのアイコンともいえる二つのロートシルト。ラフィット・ロートシルトとムートン・ロートシルト、このふたつのポイヤックの一級シャトーを所有するロスチャイルド分家について書かれた本ではあるが、全体の半分近くはロスチャイルド家の歴史にページを割いている。本著では偉大なシャトーが単に畑だけでは出来ないことを、ロスチャイルド家の特徴と二つのユニークな分家とその関係において描き出している。クルツは「ロスチャイルド家の金融支配は時代とともに薄れていくが二つのボルドーワインの名声は増すばかりである。このことがロスチャイルド家の名と偉大な歴史を今日の人々に伝える。同家が生み出すワインのすごさはともに排他性と熾烈な競争のたまものである。」と述べる。排他性と競争とは、ユダヤのこの偉大なファミリーの祖であるマイヤー・アムシェルの哲学であることが本著から知る事が出来る。そしてあとひとつは、秘密主義だそうだ。
SUPPORTED BY JUGEM Desktop

| Toru Tachizawa | 16:20 | - | - | pookmark |
奇人と異才の中国史


井波律子著『奇人と異才の中国史』岩波新書を読む。春秋時代の孔子(前551一前479)から近代の魯迅(1881一1936)まで、約2500年の中国史からさまざまな分野で活躍した56人をとりあげたものだ。多岐にわたる登場人物はみな3ページ以内できびきびと簡潔にかつ生き生きと紹介されている。これだけでも十二分に価値のあることと思うけれど、さらに本著は、I.古代帝国の衰退(1.すべての始まり=春秋・戦国・秦・漢 2.乱世の英雄と批評精神=三国・西晋 3.花開く貴族文化=東晋・難南北朝)II.統一王朝の興亡(1.政治と詩の世界=唐・五代 2.新しい知識人たち=宋 3.世界は広がり思想は深まる=元・明)III.近代への跳躍(1.王朝交替期を生きぬく=明末清初 2.歴史と芸術をみつめなおす=清 3.西洋と向き合って=清末・民国初期)のように時代の流れの横糸構成を明確化し、56人の生涯という縦糸にしっかりと結びつけている。人と歴史のドラマが一体化したスケールの大きな、それでいて快適なテンポを保つ中国史の良書だと感じた。
さて拙い紹介はこのへんで切り上げよう。北宋の第八代皇帝の徽宗(きそう、1082一1135)は優れた書家、画家であり風流な王族として生涯を送るはずだった。しかし兄の七代皇帝が夭折したため皇帝の座に即くことになってしまった。人は皆生まれを選ぶことは出来ない。北宋を滅亡に追い込んだことも、偉大な芸術家であったことも徽宗が徽宗の人生を生きたことに尽きる。北宋(時代)にとっても徽宗(人)にとっても不幸なことだが。北宋は女真族の金に滅ぼされるが、徽宗の編み出した細く鋭い楷書の『痩金体』(そうきんたい)は滅ぼされることはなく、遠い時代をへて1996年に台湾のコンピュータ用のフォント・ソフトウェア会社DynaComwareによってデジタル・フォントとしてよみがえっている。また徽宗の院体画の絵画 『桃鳩図』(個人蔵)は現在日本の国宝に指定されている。
| Toru Tachizawa | 01:18 | - | - | pookmark |

Calendar

     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      
<< March 2024 >>

Profile

 

Search

Entry

Archives

Category

Link

Feed

Others

無料ブログ作成サービス JUGEM

Sponsored Links

Mobile

qrcode